スギケンの闇鍋風ドールブログ

ドールの話をメインに、カメラ、漫画、イラスト、アニメ、映画など、ある方面に偏った趣味を闇鍋風に送る不定期日記です。                

うちの子紹介10人目 ~綾瀬亜美さんの事情~ その9

前回の続きです~。

続きもののドールコントですので、前回までをお読みでない方は、その1~8を先に
お読みになってからご覧くださいませ~。

亜美298 亜美は、ゆっくりと椅子をオレの方に向けると、こう言ってきた。

亜美「君は本当にスギケン君なの?」
亜美285

スギケン「当たり前だろ?」

亜美「でも、明らかに今日の
   スギケン君はおかしい。」

亜美287

はぁ・・・そりゃ、2年も社会人として社会の波に揉まれりゃ、
少しは人物像も変わるよな・・・。
まぁ・・・いざという時の極端で短絡的な行動は変わらないけどね。(苦笑)


スギケン「それじゃさ、オレにしか分からない質問をしてみてよ。」

亜美「・・・・・・・・。」
亜美288

亜美「私達が初めて一緒に見た映画は?」
亜美289

・・・・・・・くっ・・・。

意外と難しい質問だぜ。
映画なんて沢山観てるからな・・・・、一緒に観た最初の映画っていうと・・・
うわ・・・思い出せない。(^^;)



スギケン「・・・・・・・・・・。」


亜美「どうしたの? 答えられないの?(`・ε・´)」
亜美290

え~と・・・・確か・・・。

スギケン「ハリーポッターと賢者の石?・・・だったような。」


亜美「なんであやふやなの?
   私は、はっきり覚えてるよ。
   (`・ε・´)」

亜美292

いや・・・だって亜美と違って、更に2年のブランクがあるからな・・・。(汗)


亜美「う~ん、でも答えられるって事は、
   確かにスギケン君・・・なのかな・・。(=゜ω゜)」

亜美291


スギケン「・・・・そうだよ~・・・僕はスギケン君だよ~・・・。(小声)」

亜美「いまいち信用出来ないけど、とりあえず認めてあげるよ。」
亜美293


スギケン(ホッ・・・・。)


亜美「でも、さっきの提案は
   受け入れられません。」

亜美294


スギケン「だよね~。(^^;)」


そりゃ、そうだ・・・・。流石に設定に無理があった・・・。
妙な疑い持たれるだけで、良い事なかったな。
言わなきゃ良かった。OTZ



亜美「もう~・・・お陰で完全に集中力が切れちゃったんですけど。(`・ε・´)
   スギケン君のせいで、こうなっちゃったんだから、今日は、もうこの辺で良いよね。
   あとは、帰国してから考えるよ。」

亜美295

スギケン「はい・・・・。(´・ω・`)」

スギケン「でも・・・・さっきの話だと。一箇所を除いて、
      ほぼ纏まったんでしょう?」

亜美「うん。
   でも、それは話のテーマに関わる重要な部分だから、
   旅行中にでも考える事にするよ。」

亜美296


この時点で時計の針は午後8時をまわっていた。


スギケン「亜美・・・お腹空いただろ?
     何か食いに行こうか。」



亜美「あ・・・もう8時なんだ。
   確かにお腹が空いたかも。(^^;)」

亜美297



そして、俺達は遅めの夕食に出掛けた。

夕食は、近所のパスタ専門店で済ませる事になった。
注文が届くまでの間、二人で他愛の無い話をしていたような気がする。
亜美300


亜美の笑顔を見ながら、あぁ・・・もう少しで、
この楽しい二人の時間も終わりなのだな・・・と感じた。
亜美301


二年ぶりに会った亜美との一日は、終始ちぐはぐしたものだった。

無駄に旅行前日の彼女を、困らせるだけのものだったようにも思う。
亜美299


食事も終わり、後は店を出るだけとなった時・・・

オレは、心の中で、

ごめん・・・最後の貴重な一日なのに、
オレが気の利かない人間なばかりに、こんな一日になってしまって
ごめん・・・そう思っていた。



そして・・・・脳裏に、過去に戻る前に楓さんに言われた言葉が浮かんできた。

“だから、過去に戻ったとしても、あなたの抱える喪失感を埋める事は
 出来ないでしょう。結果は変わらないのですから。
 むしろ、悪戯に傷口を広げるだけで終わってしまう可能性だってあります。”


・・・・・・・・・・。

楓さん・・・はは・・・ホント・・・何をしに戻ったんだろうね・・・オレは・・・。

・・・そう思うと、不器用な自分が情けなくなって泣けた・・・。

亜美286


お店を後にし、駐車場に止めてある車に乗り込む。

・・・あとは、彼女を家に送り届けて終わりだ。


オレが無言で、ハンドルを握り、エンジンを掛けると・・・

彼女が思いがけない一言を発した。
亜美302

亜美「この後、海に行くんだよね?」
亜美303

スギケン「・・・・え?」

時計を見る。
もう9時をまわっていた。
今から行ったら、現地に着くのが10時30分くらい?
向こうでの行動を30分程度に抑えたとしても、おそらく
戻るまでには、日付が変わってしまうだろう・・・。

スギケン「いや・・・明日海外出張なんだから・・・
      あまり遅くなるのは・・・。」

亜美「大丈夫だよ。明日飛行機の中で寝てれば良いし。
   スギケン君に今日言われてから決めてたんだ。
   何時になっても、海に一緒に行って、浜辺を歩くって。(^^)」

亜美304


スギケン「(*゚д゚)・・・・・・・・・・・・。」

思いがけない彼女の提案に一瞬呆気に取られてしまったけれど、
気を取り直したオレは・・・

スギケン「あ・・・ありがとう・・・。」
と、小声で言うのが精一杯だった。

彼女の優しさが嬉しかった。

亜美307



そして、オレは海に向けて車を出発させる。

亜美308


夜の山道を走りながら、道中、学生時代の昔話なんかで盛り上がる。
オレも彼女と話す内に、なんとなく2年前のオレに戻っていた。
そんなオレの様子を見ながら、彼女もやっと安心したようだった。
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海に着いたのは、午後11時30分、夜の山道を慎重に運転したせいか
思ったよりも時間が掛かってしまった。

二人で夜の海岸に立つ。
亜美305

波の音が静かに聞こえている。

亜美はブーツを脱ぎ捨てると素足になった。
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亜美「うわ~・・・ひんやりして気持ち良い~。(^^)」

今は5月。
もう少しすると本格的な夏になるけれど、今の時点でも
暑い日は暑い。

亜美「スギケン君もはだしになりなよ。
   気持ち良いよ。」

亜美310

スギケン「あぁ、そうだな。」

俺もシューズを脱いで手に持つ。

うわ・・・ホントひんやりして気持ち良い・・・。(^^)

浜辺を二人で歩きながら波の音を聞いている。
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亜美「私が帰国したらさ、また二人で来ようよ。
   今度は夜じゃなくて日中。」

亜美312

スギケン「・・・・うん。」

亜美「でも、意外と夜の海も良いよね。
   今日は着て良かったかも。w
   スギケン君に感謝だね。」

亜美311

スギケン「・・・・・・・・・。」


・・・その時のオレは、もう・・・・涙を堪えるので必死だった・・・。


亜美「・・・・スギケン君?」
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スギケン「え・・・あぁ、何?」


亜美「いや、急に無口になったから。」
亜美315



その時、オレは、ついうっかり言ってしまった・・・・。
無口なのを誤魔化そうとして、話題を考えたら、
気になっていた事がつい真っ先に口に出てしまったんだ・・・。



スギケン「亜美・・・。 さっきの絵本のストーリーを
     書いたノートだけどさ。旅行に持っていくの?」


亜美「え? あぁ、持って行くよ。 向こうでも考えたいし。」
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スギケン「・・・・くどいようだけど、さっき言ってた気になっている
      一箇所を除いて、素案は纏まってるんだよね。」


亜美「・・・・・うん。」
亜美323


スギケン「旅行の間さ・・・・・。
      オレに貸してくれないかな。」



亜美「・・・・・・・・・。」


亜美「なんで?」
亜美319

スギケン「それは・・・。
      少しでも早く完成させたいからさ。
      その素案を元に、イメージを膨らませて
      挿絵を描き始めたいんだ・・・・。」



亜美「・・・・・・・・・。」
亜美320


もっと違う場所で、違った切り出し方で言えれば良かったのかもしれないけれど、
どちらにしても、これは言っておかなければならない事だ。
なんせ、折角今日彼女がノートにアイデアを綴ったとしても、
機内に持ち込まれてしまっては、ノート自体も事故に巻き込まれて
灰になってしまうのだから・・・・。



スギケン「・・・・・・・・・。」

その時のオレは、もうどうしようもなかった。

この提案の後すぐに、自然な流れになるような言い訳を
明るい口調で追加でもすれば、怪しまれずに済んだのかもしれないけれど、
堪える涙を・・・感情を殺していたオレには、そんな器用な事をする
余力は無かった。


亜美「・・・・・・・・・。」
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彼女は目を瞑ると、暫く無言で何かを思案しているようだった。
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そして・・・・暫くの沈黙の後・・・・

こう言ってきた・・・。



亜美「君は、いつのスギケン君なの?」
亜美318



つづく

 SD16綾瀬亜美

2 Comments

ほそ  

こんばんわ~

コメントするタイミングを逃してる間に9話まで進んでしまいました。(^^;

でもスギケンさんはホント文章書くの上手いですね。
笑いを挟みつつ、うるっと来るような展開もあり…楽しませてもらってます。

>亜美「君は、いつのスギケン君なの?」
おおっ、衝撃の展開ですね!w
そろそろ物語も佳境に入って来た頃でしょうか。
続きが楽しみです。^^

あと毎回の亜美さんの写真がまたステキです。
現像で色々弄られてるのでしょうか?

2009/07/22 (Wed) 04:22 | EDIT | REPLY |   

スギケン  

いらっしゃいませ~

ほそさん、こんばんは☆

>コメントするタイミングを逃してる間に9話まで
>進んでしまいました。(^^;
大丈夫です。全14話ですので、まだまだ先は長いです。w(爆)

>笑いを挟みつつ、うるっと来るような展開もあり…
>楽しませてもらってます。
今回は、初めてしんみり系のお話にチャレンジしてみたのですが、
いかがでしょうか・・・。
楽しんでいただいているとのお言葉をいただけたので、ちょっとホッとしています。
少しでも泣いたり笑ったりしていただければありがたいです。

結構自分では下手なりに頑張って書いたつもりですので・・・。(^^;)

>おおっ、衝撃の展開ですね!w
自分では、次の10話が結構気に入っているのですが、
皆さんにどう感じていただけるか少し不安でもあります・・・。

>あと毎回の亜美さんの写真がまたステキです。
>現像で色々弄られてるのでしょうか?
このコントでの現像は9割くらいがSILKYPIXで現像しています。
SILKYPIXで現像する時は結構弄っていました。

今はCaptureNX2を使っているのですが、CaptureNX2に切り替えてからは、
ほとんど弄らずに済んでいます。
やっぱり純正ソフトだと色の再現に関しては楽になって良いですね。(^^)

2009/07/22 (Wed) 21:07 | REPLY |   

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