スギケンの闇鍋風ドールブログ

ドールの話をメインに、カメラ、漫画、イラスト、アニメ、映画など、ある方面に偏った趣味を闇鍋風に送る不定期日記です。                

うちの子紹介10人目 ~綾瀬亜美さんの事情~ その8

前回の続きです~。

続きもののドールコントですので、前回までをお読みでない方は、その1~7を先に
お読みになってからご覧くださいませ~。

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時計を覗き込むと時間は午後7時。

・・・・・・・・・。

オレの住んでいる地方から、一番近い海に面する都市まで、車で飛ばして
一時間は掛かる。

海に行くなら、そろそろ出掛けないと今日中に帰ってくるのは無理だな・・・。
道中、どこかで夕食も摂らないといけないだろうし。


机の方を見ると、亜美は時々手を休めながら、斜め上を見て
考え込んでいる。
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大枠は決まっているものの、細かい演出の部分や、展開の部分で悩んでいるのだろう。

文章って、波にのっている時はスラスラと書けるものだけど、一旦自分で
何か違う・・・と思い始めると、ペンが止まっていしまい、なかなか進めなく
なってしまうものだ。

・・・・・・・・・。

スギケン「亜美、どう? 何とか形になりそう?」

亜美「う~ん、少し展開の部分で煮詰まっちゃった。(^^;)
   もう少し見る人が、登場人物に感情移入出来るように
   出来ないかな~・・・と思って。」

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スギケン「そっか・・・。」

どちらにせよ、こんなもの半日で考えてくれという方が間違っている。
無理なのは当然だ・・・。

スギケン「あと・・・どのくらい掛かりそう?」

亜美「少し荒削りだけど、この一箇所を除けば、なんとか
   私の言いたい事は伝わるように出来るかな・・・。(^^;)」

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オレは亜美と違って文才ってものが、からっきしなので、
普段亜美が創作している時は、口出ししないようにしているのだれど、
今回ばかりは、こんなオレでもアドバイス出来る事はないだろうか?
・・・・そう思い始めていた。

スギケン「あのさ、作成途中の文章でも構わないから見せてもらっても良い?
      何かオレの方からヒントになるような事を言えるかもしれないしさ。」

亜美「でも、出来れば作成途中の作品は見せたくないな・・・。
   別に、行き詰っている訳でもなくて、もう少し時間を取って
   考えれば、話も纏まりそうな感じなんだよね。」

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確かにその気持ちは分かる気がする。
イラストでもそうだ。
描いている途中の作品を横から、“もっとこうじゃないか”とか
“そこはもっとこの方が良い”なんて言われると、今途中なんだから
完成したものに対して口出ししてくれ・・・と言いたくなる時もある。


分かるんだけど、今回の場合は時間が無いんだよね・・・。


それ以降、声を掛けられずに、オレの方もイラストを描いていた。


時計を見ると、既に午後7時30分・・・。
海に行くのは無理だな・・・。(´・ω・`)


亜美「・・・・・・・・・・・・。」
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でも、これで良かったのか・・・・?

過ぎ行く時計を見ながら、ふと思う。
確かに最初は、生前彼女がやりたかった事を、この一日を使って
実行してあげよう・・・そう思っていた。

でも、もし彼女が最後の一日しか無いと分かっていたら、
こんな事を望んだだろうか?

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これはオレの勝手なおせっかいというか押し付けにすぎない。
それに、最後の一日しか無いと分かっていたら、オレなんかじゃなくて
他にもっと会いたい人とか、話しておきたい人とか居たかもしれないじゃないか・・・。

あぁ・・・その辺をさり気なく探って、その人と会わせてあげるって手もあったか・・・。

オレは今まで、自分との思い出ばかり考えて、
亜美の事を考えてあげているつもりが、結果的に自分との事ばかり
考えていたような気がする・・・・。

特に俺達は恋人同士ってわけでもないし、単なる幼馴染だもんな・・・。
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でも・・・今の時間からでは、もうやり直すことは出来ない。

そう考えると、折角の機会を偏った思いつきと押し付けで
潰してしまった自分の行動が浅はかに思えて・・・
オレってホント馬鹿だな・・・と思えた・・・。
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そう思うと、どうしても、不自然とは分かっていても聞きたくなってしまった。



スギケン「亜美さ・・・。この世界が今日で終わりだったとしたら、
      どんな一日を送る?」


執筆作業に集中していた亜美は、突然のそんなオレの質問に、
少し戸惑ったようだった。
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亜美「え? ・・・・・そうだなぁ。
   でも、なんで急にそんな事。(^^)」

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スギケン「いや、特に意味は無いんだけどさ。
      亜美が気分転換出来るように、ちょっとした質問。」

亜美「あ、気を使ってくれてるんだ。w
   そうだな~・・・・。」

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スギケン「うん。」

亜美「まず、親しい友人に挨拶してから・・・
   両親に会いに行くかな。そして自宅で、まったりとする。w
   だって、あがいてもどうにもならない状況なんでしょう?」

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両親か・・・・。


事件後・・・・憔悴しきった亜美の両親の顔を思い出す・・・。

そうか・・・。
会わせてあげたほうが良いんだろうか・・・。

確か亜美の両親jは隣町に住んでいたんだっけ?
でも、今の時間から会いに行くよう提案するのも、かなり不自然だよな・・・。

流石に無理か・・・。

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・・・・・・・・・!!!



ひとつ、それでもかなり不自然だけど、方法がある・・・
禁じ手だけどな・・・。



どうする・・・。

言うのか? それはそれで、物凄く後々やばそうなんだけど・・・。


亜美「・・・・・・・・・・。」
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・・・・・・・・・・・。


スギケン「亜美さ・・・。これから、両親の所に行ってみない?」

亜美「え? お父さんとお母さんに?
   ・・・・こんな時間に?」

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スギケン「うん。」

亜美「う~ん、先週の日曜に旅行前の挨拶はしたし、
   別に今日は行かなくてもいいかな。」

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スギケン「あ・・・そうなんだ。」


・・・・・・・・。

・・・・・・・・!!!


亜美「・・・・・・・?」
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あ・・・でも、思い出した・・・。確か事件が起こった後、
亜美のお母さんが、旅行の御守りを渡し忘れたとかなんとか・・・。



スギケン「・・・・・・・・・。」

スギケン「いや・・・それでも行こう。」

亜美「どうして?」
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スギケン「亜美の両親にオレが会いに行きたいからだ。」

亜美「え? 私の両親に?
   あぁ・・・そういえばスギケン君、卒業してから一回も私の実家に
   来てないもんね。確かに久しぶりだけど・・・別に今日じゃなくても・・・。」

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スギケン「それは・・・・」

スギケン「オレが亜美と、
      結婚を前提にお付き合い
      したいからだ。」


亜美「うん。」
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亜美「・・・・・って、はい!?Σ(゚Д゚;o)」
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スギケン「なので、意を決した今日、
      ご両親に、挨拶したいんだ。
      (><;)」



亜美「・・・・・・・・・。」
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亜美は少し呆気に取られてボーゼンとしていたけれど、暫くしてから
ふぅ・・・・と溜息をつくと。

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亜美「今日の君は、かなり変。
   スギケン君じゃないみたい。」

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無表情な目をしながら、そう言い放った・・・。



つづく

 SD16綾瀬亜美

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