スギケンの闇鍋風ドールブログ

ドールの話をメインに、カメラ、漫画、イラスト、アニメ、映画など、ある方面に偏った趣味を闇鍋風に送る不定期日記です。                

うちの子紹介10人目 ~綾瀬亜美さんの事情~ その6

前回の続きです~。

続きもののドールコントですので、前回までをお読みでない方は、その1~5を先に
お読みになってからご覧くださいませ~。

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画材を購入し、少しの間、店長と立ち話をした後、店を出ると
時計は12時をまわっていた。

亜美は、たぶん昼食は摂らないで来るだろうな。
飯は彼女と合流してからでいいか。


駐車場に戻り、さっき購入したばかりの画材一式を後部座席に投げ込む。


その後、書店で時間を潰していると、12時45分。
約束の15分前になった。


さて、そろそろ行くか。


彼女にとっては昨日会ったばかりかもしれないが、オレにとっては
2年ぶりの再会となる。


やがて駅に到着し、時計塔の前でぼんやりと空を見上げながら
彼女を待っていた。


空を見上げていると、彼女の言っていた

“もし仮に私の身に何かが起きても、私の事覚えていてね。
そして星空に祈ってよ、そしたら何があっても私は君のもとに
帰ってくるから。”


あの言葉が蘇ってくる・・・・。

今は星は輝かず、広がるのは青空だけど、ゆっくりと目を閉じて
青空に祈ってみた・・・・。
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周囲の騒音がなんとなく遠く感じる気がする。



・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・。


・・・・・・。




暫く目を閉じていたオレは、ゆっくりと目を開けた。
代わり映えの無い、いつもの駅前の情景が目に映りこむ。


すると。


スギケン「・・・あ・・。」


いつも間に来ていたのか、目の前には彼女が立っていて、
オレの顔を穏やかな表情で眺めていた。
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スギケン「なんだ、来てたのかよ。(苦笑)
      声を掛けてくれればいいのに。」


亜美「いや、神妙な顔つきで空を見上げていたから。」

スギケン「・・・・・・・・・。」


一応・・・・僅かな時間だけれど、確かに願いは適ったよな。


少し目が霞んできたが、必死に横を向いて誤魔化す。

ひょっとして2年後の今でも、きちんと続けて祈っていれば、
彼女は現在の自分の所に現れてくれたのではないか・・・
・・・・そんな考えが頭をよぎったけれど、何を馬鹿な事を、と思い直した。


いけない・・・・変な間を空けてしまった・・・。


心配になったのか、亜美がオレの顔を覗き込む。


亜美「大丈夫?」
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スギケン「あぁ、大丈夫、なんでもないって。(^^)
      亜美、まだ食事してないでしょ?」

亜美「え、あぁ、うん。 一緒に食べようと思って。」


この辺は、なんとなくお互いに思考パターンを理解しているので
特に約束をしていなくても、問題なかった。


スギケン「どうする。何が食いたい?」

亜美「任せるよ。」
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スギケン「それじゃガストにでも行こうか。」

特に亜美に異論はないようだった。

そのままガストに向かう事にする。

やがてガストに到着すると、お互いに注文を済ませ、
一息つく事となった。


スギケン「悪いね。旅行前の忙しい時に・・・。」

亜美「いや、もうほとんど準備は終わってるから
   別に構わないよ。」

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スギケン「そうか・・・。亜美は、いつもしっかりしてるから、
      直前に慌てたりしないもんな。」


亜美「え~と・・・。」

亜美「奢らないよ?」
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スギケン「そんなんじゃないって。w」

亜美「でも・・・何かあった?
   電話でも、いつもと少し様子が違ってたし。
   何か悩み事でもあるの?」


スギケン「悩み事・・・・。」

スギケン「・・・・・・・・・。」


スギケン「いや・・・別に何もないって。 心配しなくても大丈夫。(^^;)」

亜美「そっか・・・・。」
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スギケン「お・・・おいおい、気にするなよ。
      気を使って隠している訳じゃないからな?」

亜美「うん・・・分かった。」
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あぁ・・・あの顔は、全然信じてない顔だな。
“なんで私に言えないんだろう・・・・”って顔だ・・・。
まぁ、こんな挙動不審な態度をとっていれば、誰だって
おかしいと思うよ・・・。OTZ


我ながら、隠し事が出来ない性格だ。
すぐに態度に表れてしまう・・・・。

浮気なんかしたら一発でばれるタイプだな、オレって。



時々、自分の事を潤んだ目で見つめるオレを
彼女は終始怪訝な目で見ていた・・・・。




そしてオレは、いよいよ本日の本題に入る事にした。

スギケン「亜美、今日は一日空けられる?」

亜美「まぁ、明日の事もあるから、夜遅くならない程度なら。」
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スギケン「それじゃさ。」


亜美「うん。」


スギケン「これから二人で絵本を
      作ってさ。それが完成したら
      車で海に行って夜の浜辺を
      歩く事にしよう。」


亜美「・・・うん。」
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亜美「って・・・はい??」
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スギケン「あぁ・・・夜の海じゃなくて青空の下
     浜辺を歩きたいな~っていうのはナシだぞ。
     たぶん絵本を完成させるだけで、夜になっちゃうから。(^^)」


亜美「(*゚д゚)・・・・・・・・・。」


亜美「それは・・・・・時間的に
    無理だと思う。」

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スギケン「なんでもやってみないと
      分からないだろっ!
      いつものスピリッツは
      どうした。」


亜美「いや・・・それとこれとは別・・・っていうか
   プランそのものが間違っていると思う・・・。(^^;)」

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スギケン「お前、一緒に海に
      行きたいって言っただろ。」


亜美「え・・・・と、確かに言ったけど・・・
   でも、それは夏になってから・・・。(^^;)」


スギケン「一緒に絵本作って
      出版しようって言っただろ。」


亜美「え・・・・と。それは海外出張から
   帰ってきてからでも良いよね・・・。(^^;)」


スギケン「う~・・・ん。(´・ω・`)」

亜美「でも、一緒に絵本作ってくれる気になったんだ~。
   嬉しいよ。(^^)」

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亜美「私、色々とアイデアはあるんだ♪
   帰国したら、すぐにアイデアを纏めて何案か作るからさ。
   スギケン君、それを見て意見を聞かせてよ。」


スギケン「・・・・・・・・。」

亜美「そしてスギケン君が一番気に入ったお話で挿絵を描く、と。(^▽^)」
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彼女は目を輝かせながら、話してくる。

でも・・・・今日じゃなきゃ駄目なんだ・・・。

時計に目をやる。午後2時。

・・・・絵本は、今日彼女にあらすじだけでも考えてもらって、
2年後に戻ってから、制作を始めるか・・・・。
それなら可能かも。



海行きは・・・その時の時間を見て考えるか・・・。


一度は断られた願いを聞いてもらえたのが嬉しかったのか、
目を輝かせて色々と喋っていた彼女だったけれど、真剣に
考え込むオレの様子に気付いたのか、いつしか喋るのをやめて、
じっとオレの顔を見つめていた。
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スギケン「ごめん・・・・理由は言えないけど、今日作りたいんだ。
      完成が無理なのは分かってる。
      だから、君のアイデアだけでも聞かせて・・・。」




彼女は俯きながら、少し思案しているようだったけれど。
暫くしてから・・・・

亜美「うん・・・・・いいよ。(^^)」
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・・・・・と言ってくれた。




つづく

 SD16綾瀬亜美

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